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後悔

公開日: : 最終更新日:2021/02/03 家族について, 母のこと

母は霊安室へ連れていかれました。

わたしは、いったい何をすればいいのかわからず・・・
とりあえず、旦那と子供たちと義母と義姉に連絡しました。

旦那は東京出張中で、子供たちも東京にいて、すぐには間に合わず、
義姉が来てくれることになりました。

母のほっぺたを触ると、まだ温かい

ただ眠っているだけみたい

「なんで? なんでやの? どうしたん?」

声に出して言うと、涙があふれ出てきた

さっきまで普通にしゃべってたのに・・・

トマトジュース飲もうかなって、普通にしゃべってたのに・・・

それが最後の言葉になるなんて・・・

トマトジュース飲もうかなって言葉にも、
飲めるわけないやろ!ってキツく言ってしまったわたし。

もっと優しく、「うん、うどん食べたら飲もうな」って言ってあげればよかった

朝、でかけるときも、「これ以上ひどくなったら施設に入るしかないな」

って言ってしまった・・・

母は何も言い返さなかったけど、深く傷ついていたかもしれない・・・

インフルエンザになってたからしょうがないとはいえ、今年に入ってから、ほとんど母のそばにはいなかった。

母のところに行っても5分ぐらいで、用事を終わらせたらすぐに帰ってきてた。

さびしがりやの母のことだから、何も言わなかったけど、さびしかっただろうな

体調が悪くっても、すぐそばにわたしがいないから、何も言わずにあきらめていたのかもしれない

もっともっと長い時間、そばにいてあげればよかった。

お正月も、まともに会話ができないからって、家に呼ばずに、母のところに料理を運んだだけにしてしまった。

孫たちに囲まれて食事したかっただろうな・・・

次から次へといろんなことを思い出し、

いろんなことを後悔した

あのとき、ああすれば・・・って思うことばっかりだった。

「ごめんね、ごめんね、ごめんね」

母のおでこを触りながら、わたしは、ずっとあやまり続けていた。

義姉がやってきてくれました。

義姉は、母の顔をみて、

「おだやかな、キレイな顔されてるね」

と言った。

わたしは、さっきまでのできごとを義姉に説明した。

「そうか、お母さん、Mちゃん(わたしのこと)のインフルエンザが治るまで待っててくれはったんやね。
家で亡くなられたんじゃなくってよかったね。
朝、お母さんとこに行ったときに亡くなられてたんやったら、Mちゃんもっともっと後悔してたよね。
食べたかったうどんも食べたし、大切な娘のそばで、安心して、もういいかなって思って、お父さんのところへ行かれたんやと思うよ。
大切な娘にこれ以上心配かけないように、スッと、眠るように亡くなられたんやと思うよ」

義姉の言葉に救われた気がした。

そして、その言葉で、また涙があふれ出てきた。

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